保育士の処遇ただせ 塩川氏 実態把握して対応せよ

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しんぶん赤旗さま
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日本共産党の塩川鉄也議員は22日の衆院内閣委員会で、子ども子育て支援法改定案の質疑に立ち、保育の質の確保のために保育士の処遇改善を求めました。

塩川氏は、保育士の求人数は伸びているのに、求職数は減っている現状を確認。その背景には全産業平均より10万円も低い賃金、長時間・過密労働があると主張しました。

塩川氏は、研究者らが行った愛知県の実態調査によると、8割が朝、昼、夕に加え持ち帰り時間外労働をしており、多くが時間外労働分の賃金を支払われていないことを示し、「政府は保育士の労働実態を調査しているのか」と質問。厚生労働省は「保育士に特化したものはない」と答弁。塩川氏は「実態を把握してこそ適切に対応できる」と強調し、政府の対策は処遇改善につながっていないと批判しました。

宮腰光寛少子化対策担当相が「保育士の処遇改善を通じて受け皿確保をしていかなければならない」などと答えたのに対し、塩川氏は、政府は保育士の配置基準の引き下げ等で待機児童に対処してきたとして「長時間・過密労働を深刻にし、かえって保育士確保を困難にしている」と批判し、このような規制緩和のやり方を是正してこそ保育士の確保につながると強調しました。

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