自主性 楽しく身に付けて 能美に放課後児童クラブ 来月から

リフォーム後のピカピカの家のイラスト
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学習、体験、食育を柱に掲げる放課後児童クラブ「WiWi キッズクラブ」が四月、能美市下開発町の空き家にオープンする。定員は十五~二十人。少人数だからこそ多彩な活動を展開。地域の人の協力を受けながら、遊びを通して子どもに自ら学び、自ら生きる力を身に付けてもらう。(沢井秀和)

空き家改装 学習、体験、食育を柱に
学習は、宿題を通して子どもの学びを支援。北陸先端科学技術大学院大(能美市)の教員の協力によるプログラミング、漢字検定への挑戦も計画している。

体験では外遊び、買い物、国際交流を企画。けん玉遊びを通して集中力を養う。食育はお菓子作り、野菜栽培をはじめ、夏休みに昼ご飯を一緒に作り味わう。

将棋、野菜作りなどは地元の人にも指導を受け、夏祭りなどの地域イベントへの参加も考えている。

クラブ名は人々がわいわいと集い、子ども、保護者、地域、学校、職員が「ウィンウィンな関係」を目指す意味を込めた。

「WiWiキッズクラブ」として活用される空き家

写真
このクラブは白山市の放課後児童クラブに勤めていた南裕紀(ひろき)さん、南出彩乃さんが提案し、和泉美智枝・金城大短期大学部特任教授(保育学)らが理事に加わって昨年七月に、NPO法人化。南さんが所有する空き家を改装し、図書コーナー、学習室も備えた。

対象は小学一~六年生で、学校が終わってから午後六時半まで受け入れる。入会金三千円、保育料は通常八千円(おやつ代も含む)。

NPO法人理事長の南さんは「子どもの自主性は放課後でこそ、培われる。わいわいと楽しもう」と呼び掛ける。保育士、幼稚園教諭で、けん玉の達人でもある南出さんは「子どもが毎日行きたくなるようなクラブにしたい。子どもたちが遊びや体験に熱中できるように環境を整えたい」と意気込んでいる。

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