不安なく通勤できる社会に 渋谷区で考える催し

満員電車のイラスト(会社員)
東京新聞さま
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◆子ども連れて安心・安全
子どもが安全に電車などを利用できる社会について考えるイベントが24日、渋谷区で開かれた。都内の母親らでつくる団体「子どもの安全な移動を考えるパートナーズ」(平本沙織代表)のメンバーをゲストに、子どもや親子連れが安心・安全に移動できる社会を実現するためのアイデアなどを話し合った。 (石原真樹)

楽しく創造的な子育てをしたい親子らが集まるイベント「子連れ100人カイギ」の一環として開かれ、子育て中の男女や独身女性、鉄道企業の社員ら十四人が参加。ゲストは平本さんのほか、団体発起人の一人で母親が子どものそばで働く場を提供する「ママスクエア社」の藤代聡社長ら。

平本さんは、先月実施した保護者アンケートで、電車内で子どもが泣いただけでにらまれたなど切実な意見が寄せられたとして「社会でどう安心して子育てするか、対話したい」と話した。藤代社長は、せっかく丸の内にオフィスを開いても子連れ通勤が大変だから尻込みする母親が多い現状を説明し「通勤の不安がなくなれば女性はもっと働きやすくなる」と語った。

ワークショップでは、自宅から遠い場所にある保育所まで安心して通える社会にするためのアイデアを出し合い、乗客がリラックスできるよう電車内に音楽を流したり、通園のためのコミュニティバスを導入するなどの意見が出た。男の子二人の母親で品川区の自営業栗田加奈子さん(42)は「保育所の近くに引っ越せない人もいる。いろいろな意見を出し合って社会を変えていきたい」と話した。

平本さんは今後、子育て応援車両の実現を目指して署名活動をする予定。

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