子どもら安らぐ場に 放課後拠点 学習支援や食事提供 笠間「ともだちハウス」

友達のイラスト「男・肩組み」
茨城新聞さま
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家庭環境に困難を抱える子どもたちを放課後から預かり、学習支援や食事の提供をする施設「子どもの第三の居場所」が8日、笠間市笠間に開設された。日本財団(東京)がNPOなどと協力しこれまで全国12カ所に設置しており、本県では初の拠点。家庭で大人と過ごす時間の少ない子どもたちに、安心して過ごせる場所を提供し、健全な生活習慣や学習への意欲などを身に付けてもらう。

「第三の居場所」は日本財団が子どもの貧困対策として、関連団体のブルーシー&グリーンランド(B&G)財団(東京)とともに、2022年までに全国100カ所の設置を目指している。笠間市内に開所した施設は、日本財団の助成事業としてB&G財団と市、高齢者の居場所づくりに取り組むNPOグランドワーク笠間が共同で運営する。

施設の名称は「ともだちハウス b&gかさま」。木造平屋建て、延べ床面積は約162平方メートル。定員30人。活動室、相談室、救護室、厨房、シャワー室などを備え、教員や保育士の経験があるスタッフ3、4人が常駐する。

開設時間は平日午後1〜9時とし、宿題や読書、整理整頓、手洗い、歯磨きなどの指導を行う。利用料は月額で無料から1万円、食事代は1食当たり無料から200円。世帯の所得額に応じて、減額・免除される。当面は、市立笠間小と市立みなみ学園義務教育学校に在籍する、放課後の支援が必要な児童を対象としている。

運営の中心を担う同NPOの塙茂理事長(76)は「心根の優しい経験豊富なスタッフがそろった。特長は負担しやすい料金と温かな夕食を提供できること。子どもが自立できる“もう一つの家”としていきたい。ここに来て幸せな時間を過ごしてほしい」と施設の利用を呼び掛けている。

問い合わせは「ともだちハウス b&gかさま」マネジャー金箱陽一さん(電)090(6479)2656

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