研修1 幼・保無償化をどう考えるか

給食のイラスト「男の子と女の子」
選挙どっとこむさま
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消費税増税分を借金替えから変更し、一部使途変更とした。
先週の㈮に法案が成立した。 高等教育の無償化もスタート。と、とても意気揚々と説明が始まった。

内閣府 と厚労省と文科省の説明
資料 https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/free_ed/child_gaiyo.pdf

幼児教育の無償化の趣旨は
幼児教育の負担軽減を図る少子化対策
生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児教育の重要性

かなり、低所得者層に手厚いようにみえがちだが、その分け隔ては、そのボーダーラインで暮らす人たちにとって、生活はとても不安定となると田中は危惧する。
全体像をまとめてみた。

課題を分析
具体的にいうと、
0歳から5歳までの園児のいる保育園で給食をつくっている。3~5歳児は白ご飯を各自持参し、おかずだけの給食だ。
これまでは、保護者から保育料を徴収。別途食材料費を徴収することはなかった。
しかし、
今年の10月からは、3~5歳の食材料費は実費徴収となる。それを一か月あたり、一人いくらなのか。その計算は、とても大変な事務量である。
これは、元保育園の園長先生から伺った話だが、0歳はミルク、離乳食と食事の量、内容も違う。また、アレルギー食対応も違う。今までは、すべて食材料費をまとめて支出すればよかった。保護者からの徴収がなかったからである。
しかし、新制度では、0~5歳児までのうち、3~5歳児の年収350万円以上の世帯からは実費徴収である。すると、保育園でひとまとめに作っていた食事で1食の価格を算出し、徴収する事務がふえるということである。
さらに田中は考えた。
現在の在園児で、3~5歳児の350万円以上の世帯は全体のどのくらいいるのだろう。それは、その実費徴収のための人件費と仕事量と比べたら、どっちが多いのだろう。子ども園も同様に算出してみるとどのくらいだろう。
ここは、3~5歳児の350万円以上の世帯も、食材料費を無償にしたらどうだろうか。わが市の特徴として。他市にひいでる子育て支援策になるのではと考えた。
ここで、幼稚園は、給食費は別途必要なのに、なぜ、保育園だけといわれるかもしれない。
では、保育が必要と思われ、認定されたこどもであり、給食室も設置しての施設である。幼稚園とは位置付けが違う。いままで、ずっと保育料込みだったときから、問題にすべきだったのに、ならなかった。

幼稚園の預かり保育…幼稚園でも夕方まで延長して預かる場合、保育の必要性の認定があれば、利用実態に応じて、月額1.13万円までの範囲で無償化
課題分析
利用実態に応じてとは、どのようなことを指すのか。
預かり保育は子ども・子育て支援法の一時預かり事業(幼稚園型)と同様の基準を満たすよう指導・監督とは、だれが行うのか。
今までの福祉と違って、複数サービス利用が可能となる。
児童養護施設の子どもは、ここで暮らすことで、福祉サービスを受けていることになるから、保育園には通えず、幼稚園に通っていると以前、教えてもらった。今回のこの新制度でいくと、児童養護施設の子どもはどうなるのだろう。

この無償化の財源は・・・
消費税増税分を活用というが、消費税は国分と地方分に分けられる。
財源負担の在り方:自治体の負担軽減に配慮しつつ国と地方で適切な役割分担が基本。
消費税増収分を活用し必要な地方財源を確保
負担割合:国1/2、都道府県1/4、市町村1/4。
ただし、公立施設(幼稚園、保育所及び認定こども園)は市町村等10/10
課題分析
説明を聞いても、結局、公立保育園は、市町村10/10とは、市の財源から拠出するのか。市にはいっていた地方消費税の増収分をあてるのか、よくわからなかったので、今後を注視したい。



東洋大学国際学部
幼・保無償化をどう考えるか
和光市公営保育所の在り方検討会での議論にみる子育て支援施策の課題
国際地域学科 沼尾波子さん

和光市の特徴 人口の1割が入れ替わってる
民営化ありきではなく、検討会を開いた。
結果 自己肯定感をもてる保育所 公設の保育所が地域のプラットホームにしよう。
公立は2から1園へ。
公営 民営の保育園を全て検討会でラリーしてみた。実態を把握してからの検討会。
まなびあえる場が必要であることがわかった。 保育園によって、大きく違いがあることがあった。

毎回、検討会のまえに、部長が公営保育所の保育士から事前にききとり、事後報告もできた。
自分たち、期待されているということが保育士は傍聴して、知ることになり、モチベーションがあがった。

幼保無償化にしたらそれですむ話ではない。幼保にコミットできない人をどうしたらいいか。
検討会では保護者には、意見をきかなかった。これから説明会が開かれる。
公設の保育所が地域のプラットホームにしよう。について
担い手は、公務員保育士と説明されたことに対して、提案が福島裕彦さんからあった。
民間もいろいろある。ぷらっとホームは、公務員保育士でもいいかもしれないが、民間にもいるのではないか。民間から一定期間公務員になるという方法もあるのではないか。

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