「小屋の間」「すばる保育園」 県まちづくり建築賞大賞

建築家のイラスト
西日本新聞さま
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県は、個性豊かで美しい景観づくりに貢献している建築物を表彰する「第31回県美しいまちづくり建築賞」の受賞作品を決定した。住宅の部の大賞は糸島市の「小屋の間」(設計=松山建築設計室)、一般建築の部は小郡市の「すばる保育園」(設計=アール・エフ・エー、建築企画コム・フォレスト)がそれぞれ選ばれた。

小屋の間は、居住空間と写真スタジオが独立した状態を保ちながら、断面では連続する小屋組みでつながっている。外部化された土間空間も特徴的。「懐かしさ、心地よさ、無駄さなど、人と空間のやりとりの自由さとリアリティが感じられる。日本の伝統的な家の姿もみることができる」と評価された。

すばる保育園は、緩やかな曲線による二つの庭を保育室で囲み、角にステージ付きのホールを配置。ホールの屋根は隆起して、水田越しに連なる山の形状と呼応している。講評では「郊外の田園風景の一部が鮮やかに再構築され、時空を超えた場の価値を生み出している」とたたえた。

同建築賞は、約10年前から昨年6月までに完工し、使われている県内の建築物が対象に募集。今回は住宅の部に46件、一般建築の部に41件の応募があり、大学教授などで構成する選考委員会で審査した。表彰式は7月15日の県景観大会で行われる予定。
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