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全国各地で取り組まれている、自然体験を軸にした保育活動「森のようちえん」が、10月の幼児教育無償化開始に伴い、運営体制の見直しを迫られている。県内では、園舎を持たずに桜井、明日香地域で活動してきた「森のようちえんウィズ・ナチュラ」(岡本麻友子代表)が、無償化の対象となるように認可外保育施設を届け出る方針で、必要となる園舎を天理市で探し始めた。
「森のようちえん」は北欧発祥で、日本では昭和55~65年ごろから広がり、現在は国内に150カ所以上あるという。
ウィズ・ナチュラは平成28年から桜井、明日香をフィールドに、預かり型の保育を展開。現在は3~5歳児14人が平日の毎日、雨の日も風の日も野外で活動をしている。
保育士でもある岡本代表(43)は「カリキュラムに子どもを合わせることに違和感を持っていた」と言い、ニュース番組で見た「森のようちえん」の子どもたちの生き生きとした表情に魅せられ、活動を始めた。
カエル獲りや給食づくり、野菜の栽培など活動内容はさまざまで、それを保育士や幼稚園教諭の資格を持つスタッフらがサポート。保育士の佐野有賀さん(43)は「子どもが主体的にやりたいことをやっている。大人が教える枠を外すと子どもの学びは無限大に広がる」と同活動の魅力を語る。
同園に長男の爽巧くん(4)を通わす香芝市の川井徠美心さん(39)は「通園は大変だが、一人一人に合った成長を引き出してくれるのが魅力」と話す。
ただ運営は厳しく、利用者から月額3万5000円の保育料を徴収しているものの、スタッフは半分ボランティアの状態。また「森のようちえん」の多くは園舎を持っておらず、そうした園は幼児教育無償化の対象外となる。
そのため、同団体は天理市の協力を得て、本年度から閉園した市立福住幼稚園(同市福住町)を拠点に周辺で園舎探しを開始。園舎を確保できれば認可外保育施設の届け出をする方針だ。
岡本代表は「幼児養育の質の向上を目的とした制度のはずなのに、対象外というのは納得できない。保護者の経済的負担を減らすためにも地元の理解を得ながら認可外保育施設を目指したい」と話した。
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