保育園が突然の閉鎖通知! 園児94人の受け入れ先は… 浦添の施設「認可化が見通せず」

空き家のイラスト
沖縄タイムスさま
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浦添市伊祖の認可外保育施設・美咲保育園(銘苅秀人代表理事、1988年開設)が経営難を理由に7月末の閉園を急きょ決定し、19日付で保護者に通知したことが分かった。園によると、現在0~5歳の園児94人が通園している。園は21日に保護者説明会を開く。市は、閉園に伴い通園先を失う園児の受け入れ先確保に向けてほかの園との調整を急ぐ方針だ。(社会部・篠原知恵、浦添西原担当・宮里美紀)

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7月末の閉園を通知した美咲保育園=19日、浦添市伊祖

園側は本紙取材に「全国的に認可外の経営が厳しい中で、認可化に向けた市の前向きな回答を受け、1年半ほど前から自己資金で認可基準を満たすため建て替えを含めた整備計画を進めてきた。そのさなかの13日に認可化の見通しが立たないと言われ、認可外園を続ける当面の資金調達も困難な状況に陥った」と説明。「心苦しいが、市にはあらゆる努力を示した。最後の日まで子どもたちのため一生懸命努める」とした。

雇用する保育士4人、保育従事者14人を含む職員約30人については今後、対応を検討するという。学童クラブと学習教室は運営を続ける方針。

一方で、市こども未来部の安和さゆり部長は取材に「認可を出すのは県で、市は約1年半前から認可のための助言をしてきた」と話す。園側から建て替え計画の変更を報告されたため、市は13日に考え得る課題を指摘し、計画を見直すよう促したという。18日にファクスを通して保護者宛ての通知文を確認、園側に「閉園を3月末にできないか」とも説得した。安和部長は「子どものことが一番心配。受け入れ先をどう確保するか一緒に探していく」と述べた。

認可保育園や認定こども園への入園を希望しても入れない待機児童は4月1日現在、浦添市で85人いる。

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