兵庫)神戸市が公園に保育施設整備、待機児童の解消へ

公園のイラスト
朝日新聞さま
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保育施設が整備される予定の生田川公園=神戸市中央区

待機児童の解消に向け、神戸市は2020年に、市が管理する公園に保育施設を整備すると発表した。保育ニーズの高い都市部の土地を事業者に提供し、保育サービスの利用定員数を増やすねらい。公園への保育施設の設置は、県内では西宮市がすでに始めている。

神戸市の待機児童数は4月1日現在217人で、昨年同期より115人(34・6%)少なく、4年ぶりの減少。だが、中央区や灘区では40人を超えた。

市は19年度、1200人分の保育枠の定員拡大を目指す。公園内への保育施設の設置もその一環。整備予定の公園は、中央区の「生田川公園」と「王子南公園」、東灘区の「石屋川公園」の3カ所。自然のある公園を園庭として活用できるという。敷地面積は公園の一部の約500平方メートルを想定。定員30~40人ほどの予定で、20年4月に開設する見通し。担当者は「保育施設を増やしたり、人材確保のための支援を充実させたりして、待機児童ゼロを目指す」と話している。

こうした施策は、都市公園法の改正で17年6月から可能となった。西宮市は18年4月、市内の公園に定員60人の認可保育所を初めて設置。西宮市は18年度以降、保育枠を約700人分増やしており、待機児童数は5年ぶりに減った。(川嶋かえ)

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