障害の垣根ない社会願う 富士で子ども絵画展

絵を見る女性のイラスト「美術館で絵画鑑賞」
@Sさま
------------------------------------------------------------------------------------------------

障害のある子とない子が一緒に描いた絵画「大きなつぎはぎの世界樹」が14日から、富士市鮫島のイオンタウン富士南で展示されている。障害者と健常者の垣根ない社会を願って制作した巨大な作品が鑑賞者の注目を集めている。
作品は縦約4メートル、横約6メートル。カレンダーやチラシの裏面を貼り合わせた紙には、中央の巨大な樹木の周囲に子どもが思い思いに描いたマークや図柄が並ぶ。遠くから見ると色彩豊かな一つの作品となる。別々の紙や絵の一体感が、個性のぶつかり合いや調和を表現している。
子どもが富士特別支援学校に通う草野真理さん(37)=同市原田=と近藤純子さん(47)=鵜無ケ淵=らが、3月21日の「世界ダウン症の日」のイベントとして企画し、富士宮市を拠点に活動する画家佐野翔さんが協力した。
大型店内に広げた大きな紙に、草野さんの長男(8)が通う放課後等デイサービスの子どもらが絵を描き、買い物客の親子も次々と参加。延べ100人以上が加わった。
障害のある子と健常児が一緒に遊べる場がなく、子どもにあれもこれも駄目と言ってしまうと感じていた草野さん。「紙の上で転んだり滑ったり、障害に関係なく自由にお絵描きを楽しむ姿が新鮮だった」と話す。
今春、草野さんと近藤さんは活動継続を目指し、市民団体「障がい者と健常者の手をつなぐ会」を仲間と設立した。7月6日も同所で「天の川」をテーマに巨大絵画を描く。

------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント