待機児童、1724人減3690人 無償化で増加懸念 都内4月時点

待機児童のイラスト

産経新聞
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都は29日、保育所などに入れない待機児童数が4月1日時点で、前年同期比で1724人減の3690人になったと発表した。都は来年までに待機児童ゼロを目指しているが、今年10月からの幼児教育・保育の無償化により需要が拡大、施設の供給体制が間に合わず、待機児童が増える可能性が懸念されている。

 都によると、区市町村別の待機児童数では、世田谷区の470人が最多となり、中央区の197人、調布市の182人が続いた。

 一方で江戸川区で270人減(前年同期比)となったほか、目黒区で251人減(同)、大田区で134人減(同)となるなど計37区市町で待機児童が減少した。都は、施設の賃料の補助拡充など独自の支援策による認可保育所の整備拡充などが待機児童減少につながったと分析している。

 ただ、保育サービス利用児童数は前年同期比で1万5409人増の30万9176人。待機児童ゼロの区市町村も、千代田区などで待機児童が発生したため、前年の14から13に減少した。

 今年10月には、子ども・子育て支援法の改正により幼児教育・保育が無償化され、需要の高まりが想定される。都は「今後の待機児童数への影響を注視したい」と話している。


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