親から人格を否定されたら、子どもはどうなってしまうのか?


lifehacker
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子どもが悪い行ないをすると、親はすぐにその行ないを子どもの性格と結びつけるような言葉を投げてしまいます。

「人の邪魔ばかりする子だね! やめなさい」

「テーブルをこんなに散らかして。だらしない子!」

「またキャンプ場に水筒を忘れてきたの? 本当に忘れっぽい子なんだから!」

たとえ、子どもに気づきを促したくて言ったのだとしても、こうした言葉やレッテルは、口に出したことが現実となる「自己実現的予言」になってしまいます。

親の発言が子どもに与える影響は大きい
『Science of Choice』の著者であるShahram Heshmat博士は、Psychology Todayのコラムのなかで、「子どもは、自分が親からどう思われているかを感じ取り、そのように自分自身を定義づけてしまう」と説明しています。

子どもの悪い行ないを諭しながら、予言の自己実現という悪循環に陥らないようにするためには、次のフレーズを使うようにしてください。

「あなたらしくないね」

子どもを否定せず、悪い行ないを諭す
『Positive Parenting:An Essential Guide』の著者であるRebecca Eanes氏は、ブログ「Hand in Hand」のなかで、このアプローチは、子どもをやりこめるのではなく、モチベーションをあげてあげるものだと書いています。

Eanes氏は、たとえば次のように言うことができると言っています。

「あら、そんな口をきくなんて、おかしくなっちゃってるぞ。そんな横着な態度、あなたらしくないね。また落ち着いてから話しましょう」

4コマで、口の中で起きている大変なことをお知らせします4コマで、口の中で起きている大変なことをお知らせしますlifehacker
子どもは、自分が一体何者なのかの手がかりを強く求めています(2~3歳の幼児が人との違いを夢中になって探すのはそのためです。「ぼくは男の子、あの子は女の子。私は茶髪、あの子は金髪」)。

親である私たちは、子どもが優しく、勇敢で、思いやりがあり、誠実で、粘り強く、自制的であるように導くことができますが、そのためには、子どもがこうした美徳に「立ち戻る」ように仕向けてあげなければなりません。

こうした美徳は子どもたちの中にすでに存在しているものです。

こうした美徳の外にはみ出す悪い行ないは、逸脱です(たとえ、その悪い行ないがここ半年間、毎晩続いているのだとしても)。

このような視点で見れば、答えは簡単に導かれます。(「妹を仲間外れにするなんてあなたらしくないね。あなたは面倒見がいい子だものね。何があったのか言ってごらん」)

こうすれば、子どもの側に立ちながら、子どもの悪い行ないを諭すことができます。

親の言葉が、子どもの内なる声になる
私も6歳になる娘に、このアプローチで接するようにしています。

たとえば、先週末に、娘の友だちにあげるプレゼントを一緒に買いに行ったときのこと。娘は買い物が終わるとすぐに、「今買ったものは自分のものにして、友だちには自分が持っている使い古しのおもちゃをあげる」と言い出しました。

ここで「それはちょっとわがままよ」と諭すこともできましたが、私はそうする代わりにこう言いました。

「え、何て言ったの? あなたはいつもとても思いやりがある子なんだけどな」

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すると娘は、プレゼントを自分のものにするという考えをすぐに引っ込めました。

子どもが悪い行ないをした時に、「あなたらしくない」という視点に切り替えるのは簡単なことではないかもしれません。

また、どこか嘘をついているような気持ちになることもあるでしょう(特に、子どもの悪い行ないが本人の性格からくるものだとしか思えない時)。

でも、Pinterestで拡散されたPeggy O’Mara氏の名言によれば、「親が子どもに語りかける言葉が、子どもの内なる声になる」のです。

そう聞かされると私たち親はみな、恐ろしさを感じるでしょう。でも、それはまぎれもない真実なのです。


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