きょう発売「こども六法」 子ども自身が法律で守る


FNNPRIME
------------------------------------------------------------------------------------------------2019年も、新学期の始まる「9月1日問題」を考える時期になった。

小中高校生の日別の自殺者数だが、夏休みが終わって、新学期が始まる9月1日前後に急増する。

この問題を解決するための手段になるかもしれない本が、20日に発売となった。

「あいつ、キモイよな」、「ウザイよね!」。

“その一言が罪になる!”。

これは、20日に発売された「こども六法」に表記されている内容の一部で、いじめや虐待を法律の観点から、子ども向けにわかりやすく書いた本。

例えば、「キモイ」などの悪口は、第231条の「侮辱」となり、「バカ、アホなどのあいまいな言葉でも罪になるんだよ」のフキダシとともに、「多くの人たちの前で人をバカにしたり、悪口を言ったりした人は「拘留」か「科料」とします」と表記されている。

この本を作った背景、それは、著者の山崎聡一郎さん自身が、小学生の時にいじめを受けた経験があるからだという。

山崎さんは、「小学校5・6年生にかけて、イジメの被害に遭ってしまって、中学校の図書館で偶然、六法全書を見つけて、自分が小学校の時に受けていた仕打ちが、法律で禁止されているということで、それを止めてもらう権利があったということを知った時に衝撃を受けた」と話した。

子どもの自殺が急増する新学期初日を前に、ネット上では、「夏休みが好きなのはいじめられないから」、「学校行きたくない #いじめ」などの声が聞かれた。

いじめに苦しんでいる子どもたちが、SOSの声を上げている。

「こいつムカツク!!」、「死ねってみんなで送っちゃおうぜ」

軽々しく、「死ね」といういじめも本来、法律では罰せられる。

人に死ぬことをすすめたり、手伝ったりして自殺させた人は、6カ月以上、7年以下の懲役か禁錮。

また、暴力行為に関しては、「ケガをさせなくても暴行になるよ」と表記されていて、人に乱暴な行いをしたけれども、相手にけがをさせなかった場合は、2年以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられる。

実際には、14歳未満の子どもには、刑罰は適用されないが、著者の山崎さんはこの本の狙いについて、「大切なのは、大人に助けを求めること。この本を読んだ子どもには、遠慮せずに、身近な大人に助けを求めてほしい」と語った。



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