管外保育の厳格化 周知不足で保護者混乱 富岡市「実家だけ」不可に


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市外の子どもを市内の認定こども園などに受け入れる「管外保育」を巡り、群馬県富岡市が本年度から適用の基準を厳格化し、関係する施設に周知を徹底しないまま運用していたことが、関係者や同市への取材で分かった。今年12月からの預け入れを希望する保護者が振り回される事態が発生。市は不手際を認め、謝罪した。 保護者は子どもを預ける場合、在住する自治体に申請し、利用先の希望を伝える。管外保育の際は、自治体同士で調整することになっている。 市はこれまで保護者の勤務地か実家があれば受け入れを認めていたが、昨年11月に本年度から実家だけの要件では認めないことを決めた。「受け入れが増えており、市外(の子どもの受け入れ)が市内を優先するのを防ぐため」と説明している。 市内で受け入れの対象となる施設は16カ所ある。市は基準の厳格化について「必要だと思われる施設には口頭で伝えた」としているが、記録を残さず、文章でも知らせていなかった。ある施設の関係者は「重要な変更で、認識に差が出るのは問題。市外の人にも分かるようにホームページで説明するなどの気配りも必要では」と注文を付けた。 隣接する自治体の女性は昨年出産し、復職するために今年12月から実家がある同市の施設に子どもを預けようと考えていた。施設側は従来の基準を念頭に、受け入れは可能と説明。女性は7月に希望を申請したが認められなかった。その後、家業を手伝うことで認められたという。女性は「こうした対応で本当に良いのだろうか」と語った。 市は「周知が徹底されず、迷惑を掛けて申し訳ない」とし、指摘のあった施設に謝罪した。今月1日付で全ての施設に対し、文章で基準の厳格化を通知した、としている。◎勤務先か実家で8市は受け入れ 上毛新聞が県内12市に「管外保育」の受け入れ適用基準について取材したところ、8市は勤務先か実家があれば受け入れを認めると回答した。 残り4市のうち前橋市は2018年度から、3歳未満の場合、勤務地は認めるが、実家だけでは認めないとしている。渋川市は実家だけでは認めていない。安中市では里帰り出産を除いて、実家だけでは認めないという。ただ、いずれも原則的な基準だとしている。
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