刺激に敏感な子の悩みに寄り添い 岡山の母親グループ、茶話会企画


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「すぐにびっくりする」「服のタグや布地のチクチクが気になる」など、刺激に敏感な子ども「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」。病気や障害ではなく、専門書も少ないため情報が得られず、苦悩する親も多いという。そんな悩みに寄り添うため、岡山市の母親グループ「おでかけドットコム」が、親同士の茶話会を開いている。

 HSCは最近になって米国から入ってきた子どもの特性を示す言葉。人一倍感受性が豊かで他人の感情や場の雰囲気を繊細に感じ取る一方で、疲れやすかったり変化に対応するのが苦手だったりするという。

 9月19日、同市内で開かれた茶話会には幼児〜中学生の子を育てる母親11人が参加。「制服を着るのが苦手」「学校に行きたがらない」など、日頃の悩みや疑問をファシリテーターで塾講師の山本真結子さん(37)=倉敷市=に相談した。

 山本さんは中学生の息子がHSCで、自身にもその傾向があり、経験に基づいてアドバイス。制服が嫌な子には「タグが嫌なのか、皆と一緒の服が嫌なのか、原因を見つけることが大事」と言い、「当事者が苦手なことに気付き、発信しないと周囲にも伝わらない。それが心地よい空間をつくる第一歩」と助言した。

 2歳の長女の人見知りが激しいという母親(34)=岡山市=は「1人で悩んでいたが、他の母親の意見に共感でき、心が軽くなった」と話した。

 グループ代表の野村陽子さん(39)=同市=の小学4年の長女も当事者。今春、HSCを知り、特徴に当てはまると気付いた。音に敏感な娘を「大げさだな」と思っていた。「HSCを知り『それはつらいよね』と、理解できるようになった」と言う。情報共有して子育てのヒントを提供したいと、7月から茶話会を始めた。

 「HSCを学び、お母さんたちの息抜きの場にもなれば」と野村さん。次回は15日午前10時からで会場は未定。参加費1500円(お茶、お菓子付き)。「ひといちばい敏感な子(hsc)を育てる親のお茶会」名のフェイスブックページで申し込み、問い合わせができる。
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