吉野彰氏、晴れやかに出社「子ども喜び、うれしい」




日刊スポーツ
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今年のノーベル化学賞に決まった旭化成名誉フェローで名城大教授の吉野彰氏(71)は受賞の知らせから一夜明けた10日朝、東京都千代田区の同社に晴れやかな表情で出社し「みなさんの子どもさんが喜んだのではないか。お父さんの会社はすごいね、と。これが一番うれしい」と話した。
待ち構えた社員らの大きな拍手の中、花束を受け取った吉野氏は終始笑顔。9日夕にスウェーデンの王立科学アカデミーから連絡を受けた際「どっきりカメラかと思った」と冗談めかして振り返り、「これから(12月の授賞式まで)大変な数カ月を過ごすことになると思うが、何とか頑張りたい」と話した。
前日は会見や取材対応のため、夕方から深夜まで忙しく過ごした吉野氏。昨夜は梅酒で祝杯を挙げ「ぐっすり寝た」。起きると「どの新聞も(1面)トップで載せてもらった。ああ、これは本物だと思った」と受賞決定の実感を語った。
朝は7時すぎからニュース番組に出演し「好奇心を持っていろんなことに関心を持ち、経験していけば必ずノーベル賞は取れる」と子どもたちにエール。リチウムイオン電池の普及を予想していたかどうかについては「99パーセントは予想していなかった。ただ1パーセントくらいはひょっとしたらというにおいを感じていた」と述べた。
午後には妻久美子さん(71)と記者会見する。
吉野氏はスマートフォンなどに使われるリチウムイオン電池の基本構成を確立するなど実用化に大きく貢献。米国の大学で教授を務める2氏と共同受賞することになった。(共同)

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