日本の保育士ら、「社会から評価」感じる割合最も低く

保育士の過労のイラスト(男性)



朝日新聞デジタル
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 日本の保育士や幼稚園教諭らは、仕事の満足度に加え、社会から評価されていると感じる割合もほかの国に比べて低いという結果を、経済協力開発機構(OECD)が25日、発表した。幼児教育・保育の従事者に勤務環境などを9カ国で聞き取った初の国際調査で、担当者は「評価されていないと感じる原因や、それが保育にどのような影響を与えているか分析する必要がある」とする。

 日本のほかドイツ、韓国、イスラエルなどが参加。日本では3~5歳の子に関わる保育士ら1616人、保育園や幼稚園の園長216人が2018年に回答した。

 仕事が「社会から評価されているか」という問いにあてはまると答えたのは、日本は31・4%で、調査国中最も低かった。「保護者から評価されている」(63%)、「子どもから評価されている」(75・8%)と割合は上がったが、いずれも各国の中で最も低かった。仕事への満足度も日本は81%と韓国(79%)に次いで低く、最も高いイスラエルは98%だった。

 調査では原因まで踏み込んでいないが、保育にかける支出で優先すべき項目を選ぶ別の質問では、「保育者の給与を上げる」が日本では最も多かった。また、日頃感じているストレスの原因を聞いたところ、「リソース(財政的支援や保育士ら)が不足している」「事務的な業務が多すぎる」が上位にあがった。

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