伊勢原市児童発達支援センター「おおきな樹」の施設長を務める 小木 淳一 さん

働く障害者のイラスト


タウンニュース
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誰もが住みやすいまちへ

 ○…発達障害や知的障害など、症状の重い未就学児童が自立して生活できるよう援助する中核施設として、10月1日に市が開設した「おおきな樹」。同施設を運営する特定非営利活動法人リオフィールドの代表も務め「楽しく通ってもらうのが一番。児童の支援は保護者の支援にも繋がる。少しでも役に立てれば」と微笑む。

 ○…鎌倉市出身。中学生の頃、近所に住む障害のある児童の母親が、自身の母親に悩み事の相談をしていたのを見て、ハンディのある人の役に立ちたいと思うようになった。福祉の世界も情報化のスキルが必要になると考え、産業能率大学へ。在学中、障害がある人の運転手などのボランティアを経験。多くの人々との関わりが大きな経験になった。卒業後、厚木の障害者自立生活センターで相談員として勤務。その後、伊勢原市内の放課後等デイサービスでの勤務を経て、2010年に新法人を設立した。「会話も難しかった児童が、名前を呼んでくれるまでになり、活動に可能性を感じた。その体験が励みになっている」という。

 ○…小学2年と幼稚園年中の娘をもつ2児の父。家族とキャンプに出掛けるのが好きだが、今年は開所準備で夏休みを取れなかった。「家族は仕事を理解してくれている。娘たちは施設に来ても、障害のある児童を避けない。小さい時からの触れ合いが障害の理解には大事なんです」と話す。

 ○…常に当事者・保護者の立場に立つことを忘れない。気配りも人一倍で、スタッフの信頼も厚い。「おおきな樹」の由来も、大地に根差し皆に寄り添っていけたらという思いを込めて、スタッフ皆で考えた。「開設し、あらためて責任を実感。地域と協力して誰もが住みやすいまちにしていきたい」と意気込みを語った。横浜市在住。


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