1型糖尿病児受け入れて 学会が幼保向けガイド


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 子どもの時期に発症することが多い1型糖尿病は、生活習慣病である2型と混同されることも多く、また、インスリン注射によって健常者と変わらない暮らしができることもあまり知られていない。そのため、幼稚園や保育園への入園を拒否されたり、家族に付き添いを促すなど過剰な負担を求められたりする例が後を絶たない。
 日本小児内分泌学会と日本糖尿病学会は、園と保護者の双方に向け、病気に関する正しい知識と、入園に際して配慮すべきことをまとめたガイドブックを作成。両学会のウェブサイトで公開し、患者への理解と協力を呼び掛けている。
 
 2016年の日本小児内分泌学会アンケートでは、患者の入園拒否があったとした医療施設は42施設中18施設(43%)。患者の約4分の1が入園拒否の通告を受けた経験があった。
 公表した「1型糖尿病(インスリン治療を必要とする)幼児の幼稚園・保育施設への入園取り組みガイド」は全26ページ。
 ガイドではまず、血糖値の管理は必要だが、運動や食事に制限がなく、昼食やおやつもほかの子と同じでいいことを強調。参加できない活動や行事はないとした。
 その上で、園側に対し、円滑な受け入れのために保護者や医療者とよく話し合うよう求めた。子どもの成長のために保護者が園に待機したり出向いたりするのは避けるのが望ましいとした。
 子どもが自分で血糖を測定したり、インスリンを注射したりするのに協力し見守ることも要請。糖分の不足や激しい運動によって起こり得る低血糖の症状の進み方を理解し、症状が起きたときに糖分を補うビスケットなどの「補食」を用意しておくことを求めている。
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