一斉休校から2週間あまり、子どもたちに変化


TBSNEWS
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 一斉休校から2週間あまり。子どもたちに変化がでてきています。

 母親の白石めぐみさんと、中学1年の長男・大翔くんです。自閉症の大翔くんが通う東京都内の特別支援学校も休校し、今は自宅で過ごす時間が長くなり、ストレスがたまりやすくなっているといいます。

 「いつもと違う流れになるので一日の流れが。イライラしたり怒ったりするのが増えたかな」(白石めぐみさん)

 小学4年の弟とのけんかも多くなったという大翔くん。今、毎日午後になると「放課後等デイサービス」で日々を過ごしています。

 「新学期から通常どおり学校に行ければいいなと思います」(白石めぐみさん)

 放課後等デイサービスは「障害児向けの学童保育」と呼ばれ、子どもたちの生活を支える大切な場所。今は通常よりも2時間長い午後6時まで開所していますが、学校ほど自由に動き回ることもできず、長引く休校で子どもたちにも変化がみられるといいます。

 「お昼こちらに来てもなかなかお弁当に食欲が湧かない。体を動かす時間がなかなか取れないので、ちょっとイライラしがちだったりということはあります。普段だったら気にならないことにも過敏になっていたりとか、そういう様子は見受けられます」(「ゆうやけ子どもクラブ」櫻井菜穂さん)

 一方、休校で給食が無くなり、経済的な理由などで困る人たちも。東京・大田区のビルの一室。寄付された食料が箱詰めされていきます。行き先は、都内や埼玉、神奈川に暮らすひとり親家庭です。

 この団体は、普段から会員のひとり親家庭に食料を無料で提供。通常は事務所に取りに来てもらっています。今回、学校の休校で給食が無くなったため臨時で食料を集め、取りに来る手間や交通費がかからないように会員に配送することにしたのです。

 「年収が公的補助金を含めて200万円以下で3人の子どもを抱え生活している人とか、交通費もままならない中、取りに来る人もいるので、配送ということはすごく喜ばれる」(「グッドネーバーズ・ジャパン」飯島史絵さん)

 厚労省によると、ひとり親家庭の半数が相対的貧困状態。そんな中、この団体が会員にアンケートをとったところ、「学校の休校で支出が増える」と答えた人は93%に上りました。給食が無くなり、食費がかさむことが一番の理由ですが・・・。

 「小6・中3の子どもがいますが、昼夜逆転してしまい食費も光熱費も高くなり辛い」(アンケートより)

 「職場に掛け合い始業時間を遅くしてもらいましたが、パート契約のため、収入減確定です」(アンケートより)

 アルバイトをしながら小学校低学年と保育園児の2人の子を育てるシングルマザーの会員は・・・。

 「ひとり親家庭なので、自分が働かないと子どもを守れない状況。仕事が減ってしまって『アルバイト来なくていいです』と言われてしまったり」(2人の子どもを育てるシングルマザーの女性)

 朝から学童保育に子どもを預けられたためアルバイトのシフトを調整して乗り切っているそうですが、食料が届いたときはやはり嬉しかったといいます。

 「誰かが気にしてくれているんだという安心感が心に温かく、温かい気持ちになりました」(2人の子どもを育てるシングルマザーの女性)

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