学童保育に助っ人先生 「現場の力になりたい」 富山短大・富山国際大の学生


北日本新聞社
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 富山短大と富山国際大の学生が、新型コロナウイルス対策で県内の小中高校が臨時休校となり、人員不足に悩む学童保育の支援に乗り出した。保育や教育について学ぶ学生たちで、富山市内の学童保育でスタッフとして活動する。働く親のニーズが高まっている学童保育関係者も歓迎している。

 富山市は3~13日を一斉休校期間とした。小学生がいる共働き家庭にとって学童保育はなくてはならない場所で、多くは開設時間の延長や感染防止対策に追われている。

 学童保育のサポートを名乗り出たのは、富山短大幼児教育学科と富山国際大子ども育成学部の学生。「放課後の居場所づくり」をテーマに研究していた女子学生が「困っている現場の力になりたい」と提案し、2大学の学生たちで意見がまとまった。

 2日に大学側から富山市に投げ掛けた。市は人手が足りていない学童保育と、学生有志のマッチング作業を進めている。

 わかくさ保育園(同市町村)が運営する学童クラブ「もみじキッズ」には、4日に富山短大幼児教育学科の寺坪葵さんが訪れた。

 もみじキッズは休校期間の13日まで、午前8時から児童を受け付けることにした。短時間勤務の職員を含め6人でやりくりしなければならない状況という。

 寺坪さんは、山崎美和子園長らスタッフと活動日時や感染症の予防策について打ち合わせを実施。早速、5日から協力することが決まり、「子どもたちと積極的にコミュニケーションを取りたい」と話した。山崎園長は「目を向けてくれて非常にうれしい。いつもと違う環境に戸惑う子もいるはず。『お姉ちゃん先生』として良い関係を築いてほしい」と期待を寄せた。

 市こども育成健康課は「学生からの自発的な提案は大変ありがたいこと。休校期間中の子どもたちにとって安全・安心な居場所を提供したい」としている。 (吉本佑介)

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