千葉日報オンライン様
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千葉県市川市で障害児らの支援に力を入れているコミュニティーカフェ「おもちゃ図書館Cafe Santa(カフェサンタ)」のオーナーを務める。駄菓子屋なども併設しており、月に一度は子ども食堂も開設。地域のつながりの場所としてすっかり定着した。
カフェサンタの原点は障害がある子どもが遊べる「おもちゃ図書館」。自閉症の息子を育てる中、似たような施設に助けられた経験から、市内の保育園や教会で月1~2回、巡回式のおもちゃ図書館を始めた。時にはカフェも開催し、子育てママが集まれる場所にもした。
9年ほど続けるうちに「子どもたちがいつでも来られる場所に」との思いが膨らんだ。そんな時、息子の関係で知り合った筋萎縮性側索硬化症(ALS)の友人が「駄菓子屋をしたい」との夢を抱いていることを知り、2017年5月、2人で空き店舗を借りてカフェサンタを立ち上げた。
交流の場として地域になじんできたが、今年、大きな試練が。新型コロナウイルスの感染拡大でカフェサンタも数カ月の活動中止を余儀なくされ、子ども食堂も弁当形式に切り替えた。今月再開したが、出費続きで運営が厳しくなりつつある。
子ども食堂の現状を「感染予防を考え、やむを得ず休止しているところもある。地域になくてはならない場所で、誰もが苦渋の選択で開催や中止を決めている」と打ち明ける。カフェサンタの子ども食堂は継続していく決意。新たなシステムの模索も始めた。「困っている家庭があるからこそ、覚悟を持ってやらないといけない。休んではいられない」。親子の居場所を守り、地域に明かりをともし続ける覚悟だ。
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