「ごみ削減」幼少期から 金沢市が出前講座開始


北國新聞社
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金沢市はごみの減量化を推進するため、就学前の子どもを対象にした啓発事業に乗り出した。27日、湯涌保育園で出前講座「ひとりでわけれるモン」を初めて開き、職員が紙芝居や寸劇、ごみ収集車の展示などを通じて、園児に分別の大切さを説明した。幼少期からごみの削減や利活用に関する意識を高めることで、市民一人一人が環境に優しい行動を実践する「エコシティー」の実現を目指す。

 市は家庭や事業所から出るごみの減少に向け、小学生から大人まで、各年代に応じた啓発事業を実施してきた。今年度は市民のエコ意識のさらなる向上を図ろうと、保育園や幼稚園、認定こども園などを対象にした出前講座を企画した。

 第1弾となった湯涌保育園では、職員が園児約20人に紙芝居で家の掃除の仕方を紹介。自然環境を守るため、ごみを種類ごとに分けて捨てることやリサイクルの大切さを教える寸劇も披露した。屋外には収集車を展示し、園児がごみの積み込みや積み降ろし作業などの説明に聞き入った。

 同保育園の職員は「家庭の環境意識の高まりにもつながると思う。園でのごみの分別も見直し、できることから子どもたちに意識付けしていきたい」と話した。

 市は11月までに市内の保育園や幼稚園、認定こども園約20カ所で出前講座を実施する。開催希望の申し込みも順次受け付ける。

 市内で昨年度に排出されたごみの総量は前年度比1801トン(1・1%)減の15万5761トンで、4年連続で減少した。

 市ごみ減量推進課の担当者は「ごみ出しのマナーや分別の仕方を楽しく学んでもらい、将来は環境に優しい生活が実践できる大人になってほしい」と話した。


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