新卒の保育士に40万円 守口市が優遇策


産経新聞
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 「新卒の初年度収入に40万円上乗せ」をうたって、守口市が、市内の私立認定こども園や私立保育所の保育士、幼稚園教諭を募集している。全国的に不足している両職種の新卒採用を確保する苦肉の策。「子育てしやすい市」というイメージを重視するベッドタウンだけに、子育て環境の保持に懸命だ。

 市子育て支援政策課によると、私立の認定こども園や保育所は市内に27施設。各施設とも教諭や保育士が不足しており、平均して3人程度は定員割れしているという。理由の一つは、長時間勤務などハードな仕事であるにもかかわらず賃金が低いこと。民間企業に比べて、年収で40万円ほどの差があるとみられている。

 この“所得格差”を就職1年目だけでも埋めようと、市と雇用主の保育所などが同額の20万円ずつを負担することを決定。新卒採用者に対して、2回に分けて支給する。さらに、保育士が入居する宿舎を保育所などが借り上げる場合、市が補助金を出して入居費を減額するなどの「優遇策」を設けた。

 同市は「子育てする親が働きやすい街づくり」を目指しており、平成29年4月には全国で初めて0~5歳児の無償保育を実現。昨年と今年の2年連続で、4月の待機児童ゼロを達成している。


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