かわいいマスクで接して 幼稚園教諭、保育士に贈る 花柄や動物柄 佐倉のオーダースーツ店


千葉日報オンライン
------------------------------------------------------------------------------------------------
新型コロナウイルスの影響でマスク着用が日常となる中、幼稚園教諭や保育士に役立ててもらおうと、佐倉市のオーダースーツ専門店「アスター」が、カラフルで花柄や動物柄のかわいらしい布マスク72枚を縫い上げ、市に贈った。同社の井出俊信社長(44)は「自分たちができることで、少しでも地域を明るくできたら」と話した。

 同社は当初、感染拡大防止に医療用ガウンを縫製して寄贈しようと市に相談。ところが、保育所や幼稚園で働く職員の白いマスクが病院をほうふつさせるなどの理由から園児たちに不評で、怖がる子もいると聞き、それならば「子どもが喜ぶ、見た目もかわいいマスクを作ろう」(井出さん)と、2週間ほどかけて用意した。

 縫製は今春入社したばかりの阿部夢香さん(18)=成田市=を中心に行われた。佐倉東高の服飾デザイン科で専門的な知識や技能を学んだ阿部さんは「寸法に気を配りながら、ミシンで一つ一つ丁寧に仕上げた」と新米テーラーらしい初々しい表情で話した。

 マスクはデザインだけでなく性能にもこだわった。高密度の綿と、薄くて柔らかい化学繊維ポリエステルのシフォン生地をそれぞれ2枚ずつ組み合わせた4層構造で、同社によると、高機能マスクと同じような性能を発揮するという。猛暑対策で1枚薄い3層構造の夏用も用意した。

 市役所で色鮮やかなマスクを受け取った西田三十五市長は「佐倉の高校を卒業し、佐倉に就職した若者が、こんなにかわいく、貴重なマスクを作ってくれた。大切に使わせていただく」と話した。市は幼稚園や保育所の職員らに配布する予定だという。



------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント