神奈川)感染者が出た医療機関や学校など集中検査へ


朝日新聞
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 新型コロナウイルスの感染拡大のリスクが高い医療機関や学校などで新規感染者が出た場合、濃厚接触者以外の人も感染の有無を調べる「集中検査」を行うと、神奈川県が決めた。幅広な検査を速やかに行うことで、感染拡大をいち早く封じたい考えだ。

 3日の県議会厚生常任委員会で、県が報告した。

 それによると、集中検査の対象は、重症化しやすい人が多い医療機関・福祉施設▽施設の利用者が多く、広域的な感染拡大も懸念される学校・幼稚園・保育所▽クラスター(感染者集団)の連鎖が生じやすい、風俗営業法に基づく接待を伴う飲食店や、劇場・ライブハウスなど――を想定している。

 これらの施設や店舗で感染者が基本的に1人でも出たら、周囲の人がマスクを着けていたか、十分な距離をとっていたかなどを保健所の職員が聞き取り、集中検査の必要性を判断。実施する場合は、濃厚接触者の定義(感染者と1メートル以内の距離で、必要な予防策なく15分以上接触した人ら)より幅広に対象者を指定し、医師や看護師がその場で検体を採取する。行政検査として行うので、対象者の検査代の負担はない。

 このほか常任委では、県内の今の検査能力が、1日約4210件と報告された。官民を足した形で詳細な数字が公表されるのは、これが初めて。内訳は、県と市の衛生研究所で計約700件、民間検査機関で約2420件、医療機関などで計約1090件。(茂木克信)


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