東日本大震災からあと半年で10年 山形県内で1600人が避難生活 避難者支援に必要なことは


さくらんぼテレビ


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あと半年で東日本大震災から10年になりますが県内では今もおよそ1600人が避難生活を送っています。山形県米沢市では避難者支援を行っている人たちがNPO法人を視察し、今後の策を再確認しました。

米沢市上新田にある「青空保育たけの子」。福島市のNPO法人が震災後に立ち上げた保育施設です。設立当初から、原発事故で自主避難してきた家庭のこどもや、放射能への懸念から外で遊ぶことができなかった福島のこどもに寄り添いのびのびと過ごせる場を提供してきました。今は13人のこどもが利用していますがそのうち6人が1時間近くかけて福島から通っています。

(NPO法人青空保育たけの子・辺見妙子代表)
「私たちがこの場所を選べた。出会いがあったからこそ活動が続けられている。(人同士の)関係性が問われる時代になっている。ますますこういう保育形態・教育形態が必要になってくると感じる」

あの日から9年半、今後の支援策に活かそうと10日、視察が行われました。やってきたのは県内や新潟で日頃から避難者支援に従事している人たちです。自然豊かな環境の中で元気に遊ぶこどもたち。参加者は施設の職員やこどもたちの話を聞きながら、子育て支援の課題を再確認していきました。

(新潟県の担当者)
「避難者それぞれの課題は個別化・複雑化している。尊重しながらやっていくべき」

(NPO法人やまがた育児サークルランド・野口比呂美代表】
「避難した先でお子さんが生まれる現実もある。周辺の各県にもたくさんいらっしゃる。その方たちと一緒に考えられれば」

あと半年で震災から10年を迎えます。避難者1人1人の悩みに耳を傾けしっかりと理解し、一緒によりそうことが地域社会全体に求められています。


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