オーガニック給食 園児らペロリ 鶴来学園 専門家から学び提供


中日新聞


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 白山市鶴来地域で幼稚園などを運営する「学校法人 鶴来学園」は本年度、幼少期からの健やかな体づくりを目指し、オーガニック(有機栽培)食材のみを使った給食の提供を始めた。学園の職員が「オーガニック給食」の専門家からレシピを学び実現。味も好評で、食べる量が増えた園児もいるという。
 学園運営の鶴来第一幼稚園(鶴来日吉町)は二十九日、給食に雑穀のアマランサス入りご飯、ナスときのこのみぞれあえ、青菜と納豆あえ、ワカメと豆腐のみそ汁が出た。年少組の西村悠希(はるき)ちゃん(4つ)は「ご飯がプチプチで甘い」と口を大きく開けて食べていた。
 野菜は全て化学肥料を使っていないもので、できるだけ地元の生産者から仕入れる。献立はあらかじめ決まっているが、旬の野菜だけを使うため、天候や気温次第で多少変わることも。実際、この日登場したみぞれあえは、大根が収穫できなかったため、タマネギで代用した。
 オーガニック給食を導入したのは、普及に取り組む永原味佳さん(43)=東京都=の食を通じた子どもの体づくりを重視する活動に、感銘を受けた前学園長との縁から。昨秋、保護者にオーガニック給食への理解を深めてもらおうと、永原さんを講師に料理教室を開いた。冬からは、給食の担当職員らが、永原さんの指導を受けながら、園児の年齢ごとに合わせたレシピなどを勉強。新型コロナウイルスの影響による休園を経て、今年六月から給食の提供を始めた。
 永原さんは「自然豊かな鶴来で暮らす子どもたち。給食も、体のことを本当に考えた食事であってほしい」と話す。同園の大角智恵美園長(42)は「給食が子どもたちの体づくりにつながれば」と期待する。
  (都沙羅)


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