子育て支援へ親と子の居場所を開設


産経新聞


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 子育ての負担を軽減し親子が安心して過ごせる居場所づくりのモデル事業が、宇都宮市で始まった。共働きやひとり親世帯など子育ての支援が必要な親子に、食事や学習支援、相談の場などを提供。地域を巻き込んだ子育てを目指す。

 市は平成30年度、子供の貧困対策として子育て家庭に関する初めての調査を行った。調査では、経済的貧困のほか経験や人とのつながりが希薄な「関係性の貧困」が浮かび上がったことから、親子の支援をするための居場所作りが必要と判断。今回の事業開始に至った。

 開設したのは、民家を活用した「キッズハウス・いろどり」(同市戸祭)と「こどもの里 ふらっと☆たからぎ」(同市細谷町)の2カ所で今月、オープン。それぞれ週3回程度、子育て支援を行う。

 各施設には常駐スタッフのほか、学生や地域のボランティアが運営に参加。親への支援としては子育ての心理的・身体的負担軽減に向けて、親同士やスタッフとの交流、栄養士などを招いた講座、行政支援の情報提供、食事提供などを行う。子供には、授業の復習や宿題のサポート、家庭学習習慣を身につけるための指導といった学習サポートから、生活習慣を身に付けるための支援、季節の行事や誕生会なども提供。各家庭の子育ての課題に寄り添う。

 キッズハウス・いろどりの責任者、荻野友香里さん(30)は「市の委託を受けたことで、学校と連携して必要な支援につなげていける。地域ぐるみで子育て家庭を支援していけたら」と話している。

 事業は今年度末から来年度の1年半をかけ検証し、今後のあり方を検討する。(松沢真美)


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