基山町が特別プログラム 「小1プロブレム」懸念の子ども対象 集中力など発達促す


佐賀新聞


------------------------------------------------------------------------------------------------
 就学前の子どもらを対象にした「マナビバin基山」が、基山町内の保育園などで実施されている。小学校に入学した子どもが学校生活にうまくなじめない「小1プロブレム」の解消を念頭に、臨床心理士ら専門家の助言を受けながら、言語能力や手先の器用さなどの発達を促すプログラムを実施。子どもたちが楽しく学校生活を送れるように支援する。

 町では2016年度から町内の4歳児を対象に就学準備事業健診を実施。心や体の発達状況などを把握し、就学前の5歳児段階でそれぞれの特性を踏まえた保育に役立ててきた。

 本年度からは子どもの学習支援などを行う「基山こどもねっと」(田口吾郎代表)と連携。健診で「言葉での表現が苦手」「参加意欲が低い」「細かい作業が苦手」など心身の発達のバランスが悪いと診断された子どもを対象に、臨床心理士を交えながら、学校での集団生活や勉強で必要となる集中力などを伸ばすプログラムを実施している。

 プログラムは月2回、町内の3保育園で実施しており1回1時間程度。基山保育園では、園児16人が音楽に合わせて走ったり飛んだりする運動に挑戦し、音に合わせて動きを制御することで心と体をコントロールする術を学んでいた。

 マナビバではこのほか、小学4~6年生を対象にした学習支援も実施。こどもねっとのメンバーが先生となり、放課後の学習をサポートする。田口代表は「全国的にも始まったばかりの取り組み。基山町の事例が全国のモデルになるよう頑張りたい」と話した。

(瀬戸健太郎)


------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント