市民文化表彰に永保さん 幼児教育、観光振興で貢献


タウンニュースさがみはら中央区版


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2020年度の市民文化表彰に田名幼稚園(水郷田名)の園長を務める永保固紀(もとのり)さんが選ばれ、市役所本庁舎で20日、贈呈式が行われた。

 市民文化表彰は市の公共の福祉の増進、文化の向上またはスポーツの振興に力を尽くし、顕著な功績を示したと認められる市民に対して表彰される。1974年から実施されており、過去に42人と1組が選ばれている。

 永保さんは水郷田名在住の77歳。田名幼稚園の園長をはじめ、市幼稚園協会(現・市幼稚園・認定こども園協会)会長、県私立幼稚園連合会会長などを歴任。長年にわたり幼児教育の振興に尽くし、市内の観光イベントの一つだった「泳げ鯉のぼり相模川」の実行委員長として田名地区を中心とする地域の発展と、市の観光振興に貢献したことが評価された。これまで02年に文部科学大臣表彰、07年に総務大臣表彰を受賞、13年には瑞宝双光章を受章している。

 贈呈式で本村賢太郎市長は幼児教育の分野で市、県をリードしてきた功績を称えるとともに、「泳げ鯉のぼり相模川」を無事故で開催し続けてきた点に敬意を示した。その上で、「今後も相模原の子どもたちが希望にあふれる社会に向けてご活躍いただきたい」と話し、期待を寄せた。

 永保さんは「私がいただけるとは夢にも思わなかった」と感想を述べ、今後の課題として、幼少期の子どもの成長と学習に向けた地域での育て方について示した上で、「これまで以上に支え合いが必要」と提言。併せて、「子離れでなく、子放しになっている現状がある。今後は相模原の子どもの在り方を考えながら活動していきたい」と意気込みを見せた。
 


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