“おうち時間” 増加で懸念 子供の運動不足に「魔法の○」 北九州市


TNCテレビ西日本


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新型コロナウイルスの感染拡大で「おうち時間」が増えて心配なのが、子供たちの運動不足です。

それを手軽に楽しく解消できる「魔法の輪」があるそうです。

一体どんなものなのか取材しました。

子供たちがぐるぐる回ったり中に入って飛び跳ねたり。

床に置いてあるのはチューブでできた直径30センチの輪っかです。

◆若松サンシャインスポーツクラブ 山崎憲治さん
「これは子どもたちが密を避けて、運動不足が解消できるように作った「魔法の○」です」

開発したのは、北九州市若松区でスポーツ教室を運営する山崎憲治さん。

子供たちが3密を避けながら運動不足を解消する方法はないかと考え編み出したのが、「魔法の○」を使った運動プログラムでした。

◆山崎さん
「やっぱりコロナ禍で子どもたちの運動不足が生じるのは明らかでしたから、どういったことができるかなということで考えました」

新型コロナによる外出を控える動き。

子供たちが体を動かす機会は減り、異変が起きているといいます。

◆保護者
「学校や幼稚園が始まってもすぐ疲れると言う。転びやすくなったかなとか今まではそんなことはなかったけど、ふとしたときに足をねんざしたからコロナの影響かなとか言って」

骨や関節、筋肉の機能が衰え運動能力が低下する「ロコモティブシンドローム」。

お年寄りに多くみられる症状ですが、専門の医師はこれが子供たちにも広がっていると指摘します。

▼ロコモ予防に詳しい 林承弘医師
「子どもの場合は3ヶ月間家にこもっていると、体の使い方を忘れてしまう。体の動かし方がわからないために危険回避能力が落ちてしまった、怪我しやすい、そういったことが「子供ロコモ」ということになります」

こちらがそのチェック項目。

片足立ちができない前屈ができないなど、1つ当てはまるだけでも「子供ロコモ」の恐れがあります。

症状を改善するには、正しい姿勢を心がけ肩甲骨や股関節を意識して動かすことが必要だといいます。

◆林医師
「毎日やることが大事姿勢をしっかりチェックするということと、股関節肩甲骨を柔らかくすること、親子でやることが大事かなと思います」

山崎さんが開発した「魔法の○」。

片足で立ってバランス感覚を養ったり、アヒル歩きで股関節のまわりを柔らかくしたり、狭いスペースでいろんな使い方ができます。

山崎さんは強度や難易度が異なる40種類以上のプログラムを考え出しました。

◆子ども
「楽しかった」
「やせてる気がする!」
「楽しいです」
「(体を)動かしてストレスが解消できるから」

◆保護者
「反復横跳びとかグーパー足を開いて閉じても早くなったね。こういうバランスとかも平衡感覚がよくなってきているかなと思いますね」

家庭でも簡単に作れる「魔法の○」。

ホームセンターなどで売っているチューブを1メートルほどの長さに切って、円形にするだけです。

◆山崎さん
「家で十分汗をかくぐらい運動できます。簡単に作れますから親子、家族で一緒に作って遊んでもらいたいと思います」

子供たちの運動不足解消に役立ちそうな「魔法の○」。

試してみてはいかがでしょうか。


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