検査対象外の児童ら 不安解消へ“PCR解析“ 君津市と千葉大が連携


千葉日報オンライン


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君津市は24日の定例記者会見で、新型コロナウイルス対策の一環として、千葉大大学院医学研究所と連携したPCR解析事業を実施すると発表した。

 市内の公立学校が休校などになった場合に、保健所による行政検査の対象にならなかった児童生徒らが希望すれば、唾液によるPCR解析を行う。感染への不安払拭(ふっしょく)が目的。同大と自治体が連携したPCR解析の取り組みは初めて。

市立保育園、市立こども園や小・中学校が対象

 新型コロナの感染者が発生すると、濃厚接触者にのみ保健所によるPCR検査が行われる。検査対象外の児童や生徒、教職員らにPCR解析を行うことで、感染の不安を解消する。

 本人や保護者らの同意の上で検体回収キットを使って採取した唾液を研究用として提供し、大学がPCR機器で解析する。解析結果で陽性の疑いの有無が判定され、「有」の場合は市が指定した医療機関で行政検査を受けてもらう。

 対象は市立保育園、同こども園、小・中学校に在籍する児童生徒ら約6200人と職員。費用の自己負担はなく、実施期間は来年1月上旬~3月31日。

 11月30日に市と同大が締結した新型コロナ対策に関する協定に基づき実施される。石井宏子市長は「本事業の実施で、児童生徒、家族の不安を払拭し、安心して学校生活を送ることに寄与できる」と述べた。

 共同記者会見に臨んだ千葉大学大学院の中山俊憲・医学研究院長は「社会貢献、研究推進という観点から、また1日も早いコロナ収束を願う立場から君津市と連携して取り組む」とし、金田篤志教授は「無症状で濃厚接触者でない方の陰性を確認する狙い。もし陽性と思われる結果が出た場合、どれだけいるのか検査対象の見直しに貢献できる」と意義を語った。


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