未来担うキミたちに贈る


山形新聞


------------------------------------------------------------------------------------------------
村山市は、子育て世帯を支援し、若者の定住を促進する試みとして、今年も中学校入学時にかかる費用の一部を助成する「中学生スタート応援事業」を開始した。市内の小学6年生1人当たり5万円の商品券を支給する。

 市は昨年、次世代を担う子どもを健全に育むため、定住から子育てまで切れ目なくサポートする独自の事業「子育てスマイルプロジェクト」を始めた。

 人口減少の要因の一つになっているのが若者世代の流出。この対策として、市はこれまで、県内で初めて市内在住の高校生や高等専門学校生、中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)、専修学校高等課程などの世帯に生徒1人当たり年額5万円を支給。さらに▽病児保育利用者のうち未就学児の利用料(保育料)無償化▽ひとり親家庭への給付金を支給▽第1子から出産祝い金支給▽新築住宅の設計費や転入者のアパート費の助成、住宅購入補助―などを実施している。

 今回は、市内の小学6年生計182人の保護者を対象に、市が指定する市内事業所や店舗計18カ所で使用できる独自の商品券を支給する。使途は学校指定の制服や靴、カバン、運動着のほか、通学用自転車、部活動用品、書籍の購入に限定した。事業費は972万円。今月中に商品券を配布し、使用は2月1日~3月31日とする。市は「(子育て世代の)経済的負担の軽減だけでなく、地域経済の活性化も期待できる」としている。

 “応援券”の贈呈式が14日夜、楯岡中で行われた。6年生の保護者を前に、志布隆夫市長が「皆さんが安心して子育てができるよう支援を手厚くしている。明るく優しい元気な子どもに育ってほしい」とあいさつ。保護者代表が商品券のレプリカを受け取った。会場の保護者からは「入学準備にかかる費用を抑えることができて助かる。本当にありがたい」などの声が聞かれた。21日には葉山中でも贈呈式が行われる。


------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント