「せんせいへ、ごめんねじゃないからね」クラスターの保育所、園児から励ましの手紙


西日本新聞


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 「ごめんねじゃないからね」-。新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した佐賀県鳥栖市の保育所に、園児や保護者から励ましの手紙やメールが届いている。消毒を終え、27日から保育を再開した同園。感染者への誹謗(ひぼう)中傷が社会問題となる中、同園には近隣住民などからの苦情もなく、職員たちは感謝とともに人の温かさを改めてかみしめている。

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 園児からの手紙には、笑顔を見せる職員2人の絵などとともに「せんせいへ いつもあそんでくれてありがとう ごめんねじゃないからね」という言葉が添えられていた。

 保護者からも「医療関係従事者と同様、先生方がいてくださるおかげで私たちも仕事ができる」「この苦難を乗り越えて、また笑って再会できることを親子ともども楽しみにしています」など感謝のメールや手紙が届いた。園再開時にも多くの保護者からねぎらいの言葉が掛けられたという。

 鳥栖市によると、同園は12日に初めて職員の感染が確認され、13日から休園。その後の検査で職員や園児、その家族ら計31人の陽性が判明した。同園は他の市立保育所から保育士の応援を受けて27日に保育を再開。2月8日からは全職員がそろって通常業務に戻る見通しだ。

 職員の一人は、励ましの手紙や言葉に「とにかく不安だったが、これでまた頑張れると力が出た。うれしくて涙ぐんでいる職員もいた。感染防止と保育に、今まで以上に頑張ることで恩返ししていきたい」と話した。 (杉野斗志彦)


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