「キッズゾーン」認知向上へ 宇都宮市が標示整備


産経新聞


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幼稚園などの保育施設に通う子供たちを交通事故から守るために設定されている「キッズゾーン」について宇都宮市は、ドライバーや地域の人たちに幅広く認知してもらおうと路面標示や看板設置などの整備を進めている。市によると、キッズゾーンの啓発を目指す工事としては全国最大規模で、市内254カ所の路面標示などを行う。今年に入って整備が始まり、3月には終了する予定。

 キッズゾーンは、一昨年5月に大津市で発生した園外活動中の園児の死傷事故を踏まえ、国が設置を推進している。昭和40年代から全国で小学校などの通学路に設けられてきた「スクールゾーン」の保育施設版という位置付けだ。

 宇都宮市では国の方針を受けて昨年4月、幼稚園や保育所など市内237施設の半径500メートルをキッズゾーンとして設定した。今回着手した啓発のための整備対象はこのうち161施設。子供たちの散歩コースの交通量などを確認し、安全対策の効果が高いとみられる254カ所で路面標示を施す。

 路面には縦5・3メートル、横2・5メートルで、緑地に白字で「キッズゾーン」と明記し、ドライバーの注意を喚起する。ほかにも、看板を112カ所設置する。

 市内に住む30代の女性は幼稚園と保育園に子供が通う2児の母。「園の周囲は自動車の交通量が多く、日頃から気になっていた。子供たちの通園・散歩コースになっていることを知らないドライバーも多いはずで、対策が必要だと思う」と今回の整備を歓迎する。

 市保育課では「ドライバーに保育施設があると認識してもらうことで、安全運転の啓発につなげられる。今後もキッズゾーンについて周知を図り、理解と協力を進めたい」と話している。(松沢真美)


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