政令市初 病児保育の送迎サービス 新潟市


BSN新潟放送


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風邪や発熱で保育園に行けない子どもを一時的に預かる病児・病後児保育について、新潟市は新年度から新たなサービスを始めることを決めました。利用者の増加が期待される「送迎サービス」とは?

子どもが急な発熱。でも、仕事は休めない。そんなお父さん、お母さんの強い味方が、病気や回復期の子どもを一時的に預かってくれる病児・病後児保育室です。

新潟市西区の早川小児科に併設されている、病児保育室「カンガルー」です。施設には医師、看護師、保育士が常駐していて、生後6か月から小学6年生までの子どもを受け入れています。

新潟市ではこうした施設が8区全てに設置されていて、今年度から新たに「送迎サービス」が始まりました。

【看護師】
「この送迎サービスについては、病児保育を一度利用されたことのあるお子さんが、基本的には対象になります」

このサービスは保育園や幼稚園で子どもが体調を崩し、親や家族が迎えに行けない場合、病児・病後児保育室の職員が代わりに迎えに行きます。その後、病院を受診し、そのまま施設で預かってくれるという新たなサービスです。政令指定都市では、新潟市が初めての導入となります。

【病児保育室カンガルー 看護師 佐藤織江さん】
「突然の熱で、仕事を急に抜けることができないということも多いと思うので、そういうときに使っていただけるといい」

【母親】
「保育園から(発熱等で)電話がかかってきたときは、やっぱり一番ドキッとする。病児保育のスタッフの人に送迎に行っていただくことで、自分が仕事を抜けなくていいというところが一番だし、承諾書を書くことで子どもを安心して預けられていい」
 
このサービスを利用するには、事前に必要書類を提出する他、利用したい施設で親子が一緒に面談を受ける必要があります。子どもと、迎えに行く職員とが事前に顔を合わせることで、子どもたちの心の負担を軽減するためです。

【病児保育室カンガルー 看護師 佐藤織江さん】
「お母さんではない人が迎えに行くことになるので、その子に寄り添いながら連れて来られたらいい」

子育てのセーフティーネットとして欠かせない、病児・病後児保育ですが、新型ウイルス感染拡大の影響で去年から利用者が減り、昨年度は例年の3割以下でした。経営が厳しくなる施設もある中、サービスの向上で利用者の増加を期待しています。

【新潟市政策企画部政策調整課 堀裕介副主査】
「子育てのセーフティーネットとして、(病児・病後児保育は)あることに意味がある。どんどん、いろいろな機能を付加していき、子育てがしやすい環境をつくっていく」

子育てをしながら働きやすい社会を目指して。新潟市の新たな取り組みに注目です。


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