使わなくなった絵本やおもちゃ 薬局が「回収箱」を設置 「思い出の品」を捨てずに活用 名古屋市・緑区


中京テレビNEWS


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「地域に住む若い家族や子どもたちの役に立ちたい」と、名古屋市緑区の薬局が、使わなくなった絵本やおもちゃを譲り受け、地元の幼稚園などに寄付する取り組みを始めました。設置した「回収箱」には、持ち主の思い出が詰まった絵本がたくさん集まっています。

3月末に「絵本・おもちゃ回収箱」を設置したのは、名古屋市緑区の「キョーワ薬局南大高店」。
いらなくなった絵本やおもちゃを持ってきてもらい、保育園や幼稚園などに寄付しようと始めました。

「この薬局の周りには、お子さん、若いご家族の方が多くいらっしゃって、この薬局が皆さまのお役に立ちたいという思いから、今回のことを始めさせていただきました」(キョーワ薬局南大高店 柴田知実さん)


この日も、読まなくなった絵本を寄付するために、親子が訪れていました。


持ち込まれた絵本には、思い出がいっぱい詰まっています。

「毎日、母にせがんで(本を)読んでもらいました。結構、思い出が詰まった本なので、次の人に読んでもらいなと思います」(本を持参した新6年生)
「この本は、この子が小学校1年生になったときに初めてちゃんとした本を買い与えたもの。大事なものなので、大切に使ってもらえるお子さんたちに読んでもらえるなら使ってほしい」(母親)

こちらは、3人の子どものお母さん。子どもたちが成人したため、絵本を持ってきたといいます。

「夜寝るときに、すごくいい顔して聞いてくれて、寝入っていくのを見ていると、すごく幸せだった思い出が思い起こされるので。ごみにしちゃうと、ごみで捨てちゃうみたいな感覚。子どもの思い出も生きてくれるのかなと思いまして、ありがたいです」(3人の子どものお母さん)

思い入れがあり、なかなか捨てられずにいた絵本。でも、次に誰かが読んでくれると思うと、気持ちが変わったのです。

捨てるのではなく、親子の思い出をつなぐ回収箱。5月31日まで設置され、消毒をしたあと、近くの保育園や幼稚園などに寄付される予定です。


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