「学びは止めない」感染防止、児童に徹底 小中学校が始業、岐阜・中津川と恵那市



岐阜新聞
------------------------------------------------------------------------------------------------

岐阜県中津川、恵那市内の小中学校は26日、夏休み明けを迎え、児童生徒が元気いっぱいに登校した。新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、27日から県に緊急事態宣言が発令される中で、学校現場では、登校時の健康チェックなど感染防止対策を徹底しながら児童生徒の学びの場を守っていく。

 中津川市東宮町の東小学校では、青山節児市長や岩久義和教育長、大野太中津川署長らが児童の登校を見守った。児童は、校舎に入る前に玄関前で健康チェックを受けた。放送による全校集会を行い、午前中のみの授業で給食を食べて下校した。園原久徳校長は「感染症予防をしっかりと教えたい。極力学びは止めない」と気を引き締める。

 恵那市の小中学校でも子どものにぎやかな声が戻った。明智中学校3年生は「学校が始まり友だちに会えてうれしい」と思いを話した。大井小学校1年生は「姉は家で高校の授業をしているからいいなと思ったけど、学校に行って友達と遊んで楽しかった」と声を弾ませた。

 学校現場では児童生徒の健康チェックを徹底する。県教育委員会によると、感染力の強いデルタ株が広がる中で、児童生徒の健康状態を記録する健康チェックカードの確認項目に「下痢等の消化器症状(普段とは異なる症状)」の有無を記載する項目を新設した。本格導入は9月を見込むが、学校によっては8月から同カードを更新する。

 東小では27日から新しい同カードで下痢症状の有無を確認する。養護教諭曽我裕子さんは「給食前の手洗いや消毒、しゃべらずに給食を食べることはもちろんだが、食べ終わった後の手の消毒、机の消毒をしっかりやるようにしたい」と話す。

 中津川市教育委員会によると、小中学校全30校が始業した。初日の欠席数は例年と比べてもそれほど多くないが、感染を心配して休む子が見られた。担当者は「子どもが何に不安を感じているか把握し、学習の指導を進めるように各校に周知している」としている。

 恵那市教育委員会によると、小中学校全22校が始業した。家族の感染や感染への懸念などを理由に欠席する児童生徒もあった。担当者は「児童生徒の集団感染を警戒し、対応していく」と話した。



------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント