待機児童は過去最少5634人…保育の受け皿整備進み、感染拡大で利用控え


読売新聞オンライン様 https://www.yomiuri.co.jp/national/20210827-OYT1T50189/2/
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 厚生労働省は27日、認可保育所などへの入所を希望しながら入れない待機児童(今年4月1日時点)が、前年より6805人少ない5634人になったと発表した。4年連続で減少し、統計を取り始めた1994年以降で最少となった。保育の受け皿整備が進んだほか、新型コロナウイルスを警戒した利用控えで申込者数が初めて減少に転じたことなども影響した。

 認可保育所のほか、自治体が独自に補助する保育施設などを含む保育の「受け皿」の定員は、1年間で約6万人増え、約319万4000人だった。

 これに対し、申込者数は前年比約1万4000人減の約282万8000人。女性の就業率の上昇で増加が続いてきたが、新型コロナの感染を懸念して保育施設の利用を控える動きが広がったほか、雇用環境の悪化もあり減少した。

保育の受け皿が申込者数を上回っているが、駅前など利便性の高い施設に希望が集中するなどした結果、全市区町村の約18%にあたる312自治体で計5634人の待機児童が発生した。

最多は兵庫県西宮市の182人で、同県明石市の149人、福岡県筑紫野市の137人が続いた。待機児童ゼロは、前年よりも88自治体増加し、1429自治体だった。

 待機児童は、近年のピークだった2017年(2万6081人)の約5分の1の水準にまで減少したが、厚労省は新型コロナ終息後の申込者増を見据え、受け皿整備を継続していく方針だ。

  ◆待機児童= 空きがないために認可保育所や認定こども園などに入れない状態にある児童。母親が育児休業を終えて職場復帰する時期の1、2歳児で多い。特定の保育所のみを希望するケースなどは含まない。


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