44年間保育園で使われたピアノ 琉球漆器の装飾を施しストリート用に再生 元保育士が懐かしみ合唱



沖縄タイムスプラス
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那覇市松川の旧松川保育所(現在の大道保育所)で働いていた元保育士11人が28日、市伝統工芸館に集まり、かつて保育園で使われていたピアノと久々の「再会」を果たした。ピアノは琉球漆器の装飾を施し、ストリートピアノとして再生させる「琉球漆器ピアノプロジェクト」で修復が進められているもの。元保育士らはピアノの音色に合わせて童謡などを歌い、当時の思い出を振り返った。

 琉球漆器事業協同組合が琉球漆器の伝統と技法を後世に受け継ぐため、那覇市市制100周年記念事業の補助金を活用して4月から修復作業を続ける。

 ピアノの表面には琉球漆器の技法「堆錦(ついきん)」などの装飾が施され、現在は約8割の完成度。完成は来月のクリスマス前を予定している。

 28日は市伝統工芸館の呼び掛けで、1975~2019年に旧松川保育所と現在の大道保育所で勤務した経験のある11人が集まった。ピアノを囲み「ムーチーのうた」や「TOMORROW」などを歌った。

 照屋典子さん(68)は「当時のままの懐かしい音色で涙が出た。ストリートピアノとして多くの人に弾いてほしい」と話した。

 プロジェクトの運営資金を募っている沖縄タイムス社のクラウドファンディングサイト「Link-U(リンクユー)」では、28日までに約18万円が集まった。来月22日まで支援を募っている。



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