里親と子どもの愛の形を歌に 協会のイメージソング「あいのて」完成





毎日新聞
------------------------------------------------------------------------------------------------


 実の親と暮らせない子どもたちの里親探しを50年以上続ける公益社団法人「家庭養護促進協会」のイメージソングができた。手掛けたのはシンガー・ソングライターの松藤量平さん(42)。家族の日常生活からあふれる幸せやさまざまな喜びの瞬間がちりばめられており、松藤さんは「僕も大好きなこの曲を聴いて、協会の里親探しの活動を広く知ってもらえれば」と話している。

 タイトルは「あいのて」。協会と毎日新聞が連携して1964年から連載している里親を探すキャンペーン「あなたの愛の手を」からとった。

 松藤さんは鹿児島県出身。福岡でストリートライブから音楽活動を始め、2004年にメジャーデビューした。その後ボーカルグループ「unlimited tone」にも参加。この間、中森明菜さんら有名歌手への楽曲提供やコーラス、CMのナレーションなどでも活躍している。

 21年1月、松藤さんがデビュー20年記念のアルバムとビデオ作製の支援をクラウドファンディング(CF)で募った。その際、協会を通じ子供を迎えた養親がCFに応じ、松藤さんにイメージソング制作を頼んだ。その後、依頼した養親と協会から、それぞれの思いなどを聴いて、松藤さんは制作に着手、6月に完成した。

 松藤さんは「里親、養子縁組のことなど初めて聞くことばかりだった。でも家族の思い出をたくさん教えてもらい、いとしい人と一緒にいる大切さを歌詞・曲で表現した」と話している。

 柔らかで透き通った松藤さんの歌声やメロディーからは親と子のぬくもりも伝わってくると好評で、同協会大阪事務所(大阪市天王寺区)は「今後、イベントなど開く時、紹介して広めていきたい」と話している。



------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント