与論島の出産子育てNPO、内閣府「子どもと家族・若者応援団表彰」で内閣総理大臣表彰





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NPO法人「与論出産子育て応援隊あんまぁ~ず」が11月、内閣府の令和3年度「子どもと家族・若者応援団表彰(子育て・家族支援部門)」の内閣総理大臣表彰を受賞した。県内の団体では初の受賞となる。出産待機施設を中心にした、与論島の出産・子育てにおける離島特有の医療問題や物理的・経済的事情に寄り添うさまざま活動が評価された。(奄美群島南三島経済新聞)


 11月25日には表彰式が東京都の内閣府講堂で行われ、代表の内野正世さんと村上由季さんが出席。野田聖子内閣特命担当大臣から表彰状を受け取った。

 同NPOは2016(平成28)年に任意団体として発足し、昨年9月にNPO法人化。「与論愛の連鎖でママを笑顔に」をミッションに掲げ、代表の内野さんを中心に、島内の5人の会員を中心に活動している。

 島には分娩施設がなく、移動手段は飛行機やフェリーであるため、妊娠9カ月になると分娩施設のある地域で一人待機しなければならず、精神的・経済的な負担が大きい。当時、子育て支援センターに通うママ友同士で「こんなのがあればいいね」と話したことをきっかけに、クラウドファンディングなども活用して、与論島の妊婦が待機することが多い沖縄県那覇市にマンションの一室を借り、出産待機施設として安価で貸し出す取り組みをスタートさせた。

 出産待機施設の他、「制服リユースプロジェクトattara(アッタラ)」(アッタラは「もったいない」を意味する島の方言)や、不要となった育児用品マッチングサービス「M+attara(マッタラ)」、「出産お祝いプロジェクト」など、内容は他地域にもあるもののユニークな名称のプロジェクトを展開している。

 内野さんは「この話を頂いたときは、メンバー全員でびっくりした。こんな素晴らしい賞を頂けたのも、島内外の多くの方々の協力があったからこそ。本当に感謝している。あんまぁ~ずのメンバー全員が子育て中のママということもあり、それぞれの得意領域で持ち味を発揮しながら、島の子育て環境の向上に楽しみながら取り組んでいる。この賞に甘んじることなく、今後も多くの方の協力を頂きながら活動を行っていきたい」と話す。


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