新型コロナ 感染急拡大で対応に追われる保育施設





NHKニュース様 https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220124/2000056900.html
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【園児の感染確認で対応に追われる】。
感染拡大が続く大阪市では、先週21日の時点で7つに1つの保育所が休園する事態となっています。
新たに園児の感染が確認された市内の保育施設では保護者に急きょ、時間を早めて迎えに来てもらうなど対応に追われました。
このうち、およそ200人の子どもが通う大阪・都島区の認定こども園、「東野田ちどり保育園」では24日午前、保護者からの連絡で園児が新型コロナに感染していたことが分かりました。
このため、昼食後に休園を決め、子どもを迎えに来てもらうよう保護者にメールで連絡しました。
保護者たちは次々と訪れて保育士から状況について説明を受けたあと、子どもを連れて帰宅していました。
小学校で教師をしているという40代の母親は、「勤務先の学校でも感染が広がっている。同僚に事情を話して迎えにきたが、感染拡大が続けば、さらに大変なことになるのではないか心配だ」と話していました。
園によりますと、保護者のおよそ3割が医療や介護、保育などいわゆるエッセンシャルワーカーだということです。
この園では園児のマスク着用やおもちゃの消毒のほか、二酸化炭素濃度の測定器をすべての部屋に設置して換気をこまめにするなど対策を徹底していますが、地域で感染が拡大する中で先週も園児の感染が分かり休園したばかりだったということです。
「東野田ちどり保育園」の江川永里子 園長は「早いタイミングで再度の休園になりつらい思いです。保護者が働きやすいようにすることと安全を守ることの両立のため何ができるのかを毎日問いかけています」と話していました。

【保育継続の園も保育士確保に悩む】。
休園となる保育所などが相次ぐ中、開いている施設でも保育士が出勤できなくなるケースが目立ち、ふだんどおりの保育を継続することが難しい状況になっています。
大阪・枚方市にある私立の宮之阪サクラ保育園では、24日も26人の保育士が出勤し、あわせて120人余りの園児の保育にあたっていました。
ところが、このうち2人の保育士は急きょ午前中で勤務を終え、早退することになりました。
自分の子どもを預けている保育施設で陽性者が確認されて休園が決まり、子どもを迎えに行くことになったためです。
園では、園児の人数に応じて必要な保育士を確保するため、ミーティングを開いて午後の保育の態勢を検討し、副園長など2人が応援に入って対応することにしました。
保育園によりますと、年明け以降、感染拡大に伴って保育士が急きょ出勤できなくなるケースが増えているということです。
田中絹代 園長は「コロナ禍で消毒などの業務が増える中、職員が出勤できなくなるなど限られた人数の中でぎりぎりの状態です。急な対応が必要になるので、いつも危機感をもって保育にあたっています」と話していました。
枚方市では保育施設などでの感染対策の一つとして、市内96の施設で、蛇口を触らずに手を洗えるよう自動水栓の導入を進めていて、この園でも今月から導入されたということです。
枚方市の私立保育幼稚園課の多田育代 課長は「市にも毎日のように園児や職員の感染状況の報告が相次いでいます。今後も感染対策のサポートをしていきたいです」と話していました。


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