MBS NEWS様
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大阪市では1月24日から3週間程度、自宅で子どもをみられる家庭については、認可保育所への登園を控えるよう要請しています。保育現場では今、何が起きているのか取材しました。
1月21日に大阪市の松井一郎市長は、自宅で子どもをみることができる家庭について、1月24日~2月13日の3週間程度は保育所への登園を控えるよう要請しました。
(大阪市 松井一郎市長 1月21日)
「保育士の方々が職場に行けない状況が非常に出てきています。通園をちょっと控えてもらいたい」
その背景にあるのは“保育所の混乱”です。大阪市によりますと、1月21日時点で、市内788の認可保育施設のうち約15%の119施設で感染者が出るなどして休園していて、これにより子どもを保育所に預けている保育士が出勤できないケースが相次いでいるということです。
保育現場は今、どんな状況に置かれているのか。大阪市西区にある認可保育所「西区南堀江保育園てのひら」では、24日に登園自粛をした家庭は一部だったといいますが、登園を決めた保護者たちも複雑な思いのようです。
(2歳の子どもの保護者)
「(登園自粛を)言われても難しいですよね。結局、僕たちも仕事に行かないと経済回せないし。でも心配は心配ですけどね」
(3歳の子どもの保護者)
「(勤め先は)飲食店で、お店もお休みにしてもらわないと家ではちょっと難しいですね」
(2歳の子どもの保護者)
「やっぱり仕事が休めないので、預けてお仕事をすることにしました。なかなか急には難しいなという印象です」
この保育所では濃厚接触者が出るなどして24日は4クラスが休みに。さらに、これまでに保育士の子どもが濃厚接触者になったり子どもの通う保育所が休園になったりして出勤できなくなるケースもあったといいます。
(過去に出勤できなくなった保育士)
「夕方くらいに子どもの園からメールが来て、『明日急遽休園』ということで、結構バタバタな感じで。こっちの保育園にも連絡して、お休みをいただく段取りをとって。どれだけ休まないといけないんだろうとか、自分の子どもは濃厚接触者じゃないのかな、大丈夫なのかなと不安ではありました」
今はまだ休みとなった保育士が少ないことから、『保育士が足りない』という状況には至っていませんが、感染拡大が続く中、不安は状況は続きます。
(西区南堀江保育園てのひら 猪又洋祐園長代理)
「もしかしたら今後、子どもはたくさん来るけど職員が足りないという状況が増えてくるのかなと思います。職員が4~5人休みとなった場合、苦渋の選択ではないですが、保護者の方に言って、休園という措置をとらないといけないのかなとは思っているんですけど」
さらに保育料の問題もあります。24日からの登園自粛については、大阪市は自粛をした日数分の保育料を軽減するとしていますが、保育士が足りなくなって園が自主的に「休園」とした場合の保育料について、園が市に問い合わせたところ、軽減の対象にはならないと言われたといいます。園ではこれまでと変わらず感染症対策を徹底してなんとかこの第6波を乗り切っていきたいと考えています。
(西区南堀江保育園てのひら 猪又洋祐園長代理)
「職員が出勤し、配置基準(保育士の人数)を守って、お子さんをみるということが一番なので。ただ、それだけではできない部分がたくさんあるので、難しいところはあるんですけど。不安のことばかり考えてしまうと何もできないので、僕たちは保育園を開けて、子どもたちを受け入れる準備をしていこうというのを職員間で話し合っています」
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