子供のマスク着用が保育施設の休園を減らす 米で論文報告



Yahoo!ニュース様 https://news.yahoo.co.jp/articles/73f452f97023939f4dcb1c8db5f976989143b2c0
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 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、保育施設では子供や職員が感染するなどして、休園を余儀なくされている施設も増えています。  感染対策に有効なマスクの着用ですが、小さなお子さんでは適切に装着できない可能性もあり、その有用性については議論の余地がありました。そんな中、子供に対するマスク着用の効果を検討した研究論文が、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルに、2022年1月4日付で掲載されました。  この研究では、米国50州に勤務する保育士6654人を対象に、保育施設に通う2歳以上の子供のマスク着用状況が調査されています。マスクの着用状況は2020年5月22日~6月8日と、2021年5月26日~6月23日に調査され、その間に発生した新型コロナウイルスによる保育施設の休園との関連性が検討されました。  解析の結果、子供たちにマスク着用を推奨した保育施設では、休園のリスクが13%、統計学的にも有意に低下しました。また、子供たちが1年間にわたりマスク着用を継続することで、保育施設の休園リスクは14%の低下傾向を認めました。  共働きのご家庭では、保育施設の休園によって仕事や収入にも大きな影響を受けることでしょう。保育施設は社会的なインフラともいえ、保育プログラムが正常に機能していることは、社会経済的にも重要です。論文著者らは「仕事を維持するために保育施設を利用している家庭にとって、この研究結果は政策決定上も重要な意味を持つ」と結論しています。  ただし、2歳未満の子供では窒息などのリスクから、マスクの着用は推奨されていません。この研究の調査対象も2歳以上の子供であったことに注意が必要です。


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