保育現場の担い手確保へ 高校生に”保育体験授業” 広島・呉市






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呉市が”本気”で取り組む新たな事業に注目します。時代とともにニーズが高まる保育の現場の課題解決へ期待が高まっています。

【鈴木記者】
「呉市にある認定こども園です。いまこちらでは4歳の子供たちが体操の時間ということで元気に体を動かしています」

0歳から6歳までの57人が通う園内…。外では元気よく遊ぶ子どもたちの姿があります。しかし今、呉市にあるこうした保育の現場ではある大きな課題と向き合っているというのです。

【呉市子育て施設課・大窪泰江主幹】
「全国的に見てもそうだが、呉市においても4月5月は足りているが年度の途中でだんだん保育士が不足していく実態がありますので…」

産休や育休、結婚などでの退職で保育園の保育士など「保育者」が不足…。一時預かりなどの特別保育を年度途中で休止せざるをえない実態があるといいます。

【呉市子育て施設課・大窪泰江主幹】
「0・1・2歳児が保育を必要しているというのが実情だと思う。かつては幼児になったら預けるという方が多かったと思うが、今は社会を支えるために子供さんを預けてお仕事をしてらっしゃるお母さん、お父さんがたくさんいるので、」

少子高齢化と言われる時代でも高まっている”保育のニーズ”…。

児童の年齢に応じて保育者の人数が決められているため、担い手が不足すると新たに受け入れることが困難となり、利用者も第1希望への入園が叶いにくくなります。
そうした課題を少しでも解決しようと呉市は今年、初めてとなる独自事業を打ち出しました。

【呉市子育て施設課・大窪泰江主幹】
「小中学生までは人気の高い職種だとは思うが、やりがいあるなというのを感じてもらって将来の職業選択の1つとして考えてもらえればいいなと」

呉市内、呉市周辺の高校に通う高校生を対象とした”保育体験事業”…。
働くためには大学などに進学し資格を取得しなければならないため、進路に悩む高校生をターゲットに保育の仕事を積極的にアピールする狙いです。受け入れ先の1つである認定こども園に、この春就職した”新米”保育教諭は…。

【認定こども園よしうら・福地真歩保育教諭】
「子供たちの笑顔と成長を間近で見られることは本当に魅力だなと日々感じている。保育の仕事は体力的にも大変な部分もあるが、子供たちの笑顔を見ながら一緒にがんばっていけたらいいなと思う」

”コロナ禍”からの経済の回復にも重要な役割を担う教育・保育施設…。早くも5人の高校生から体験申し込みが入っているということです。担い手確保へあの手この手の日々が続いています。



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