「今の配置基準ではやりたい保育できない」 こども家庭庁法案巡り保育士ら訴え





東京新聞
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こども家庭庁設置法案が参院で審議されているのに合わせ、保育士や保護者らでつくる全国保育団体連絡会(東京都新宿区)は19日、都内で記者会見し「子どもの安全や育ちを守るため、保育士の増員などで現場の改善を」と訴えた。
 法案が成立すれば、保育行政は来年4月以降、同庁が担当する。
 会見で、名古屋市の社会福祉法人理事長で保育士の平松知子さんは、一昨年の新型コロナウイルスの感染拡大中、登園自粛で園児が半分程度に減り、余裕ある保育ができたと紹介。「『ちょっと待ってて』『後でね』と言わずに済み、トラブルが減り、子どもたちも生き生きと活動していた。20人以上を保育士1人でみるような、今の配置基準ではやりたい保育ができない」と実感したという。
 平松さんらは、こうした経験をふまえ、愛知県の保育士らで「子どもたちにもう1人保育士を!実行委員会」を発足。アンケートを行い、保育士から寄せられた現状を「崖っぷち保育」と題した4こま漫画などにして交流サイト(SNS)で発信している。「温かな保育が実現できるよう、今すぐ保育士の配置基準を変えてほしい」と強調した。
 また、同連絡会は保育士増員と、保育所などへの行政による指導監査の規制緩和に反対する2つの緊急署名を6月末まで集め、岸田文雄首相らに提出するという。


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