熊取町立保育所 おむつ持ち帰り廃止





読売新聞オンライン様 https://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20220602-OYTNT50181/
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5月から 「買い物行きづらい」保護者の声に配慮

 熊取町は、町立保育所で、使用済み紙おむつの廃棄を始めた。これまでは「子どもの体調把握」などの理由から保護者に持ち帰ってもらっていたが、「臭いが気になる」など改善を求める声が根強いほか、感染症のリスクなども考慮し、方針を変更した。(北口節子)

 町によると、これまでは園児ごとに密閉できる箱などで保管し、迎えに来る保護者に袋に入れて渡していた。しかし、定期的に実施している保護者へのアンケートでは、常に「おむつを持っていると帰りに買い物などに行きづらい」などとして保育所での処分を求める声があがっていた。

 そこで町は、今年度予算にごみ箱などの備品購入費や処分補助費として計約160万円を計上。町立3保育所に、臭いが漏れにくい室内用の専用ごみ箱とごみ袋をまとめて入れられる屋外コンテナを配備し、当初は秋からの予定だったのを前倒しして5月から始めた。町内の認定こども園など6か所には処分費を補助し、週2~3回、業者が回収することとした。

 0~5歳児107人が在籍する町立北保育所(希望が丘)は2か所のトイレ内にごみ箱を設置。自身も子どものおむつを持ち帰った経験がある保育士の小橋風香さん(31)は「排便状況は連絡帳や口頭でも保護者に伝えられる」とし、「保育士も保護者も互いに清潔に保てる」と話す。また、保育士の廣瀬敦子さん(27)は「おむつを仕分けする時間が短縮され、余裕をもって子どもに関われる」と笑顔をみせた。

 町では「共働きの保護者も増えている中、利便性の向上にもなる。より子育てしやすい環境を整えたい」としている。

 紙おむつの定額制サービスなどを展開する「BABY JOB」(大阪市)が、今年2~3月に使用済みおむつの持ち帰り状況を全国調査したところ、公立保育園がある1461自治体のうち約4割の574自治体で続いていた。

 都道府県別でみると、滋賀県(89%)、長野県(85%)、香川県(75%)、京都府(73%)、島根県・山口県(67%)の順で多く、府内は54%だった。



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