より良い保育へ声あげよう 高知 保育合研が閉幕


しんぶん赤旗様

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20日から高知市で開かれていた第54回全国保育団体合同研究集会(保育合研)が21日閉会しました。保護者、保育者、研究者ら約8000人が参加を申し込み、オンラインも含めて交流しました。

 2日目は七つの保育・子育て講座を開催。東京都立大学准教授の田中浩司さんの講座は、遊びがテーマ。追いかけっこでオニになりたくない3歳のケントくんが、友達から必要とされる体験を通じて、ルールを受け入れるように成長した事例など、子どもたちが仲間の中で育つ様子が紹介されました。

 開催地企画・朗読劇「平和でなければ保育はできない」では高知の保育運動の歴史を紹介。現在、県の嶺北地域で米軍の低空飛行訓練の爆音を園児たちが怖がり、「戦争やないのに戦争が始まったみたいやね」「飛行機怖い」と保育士に駆けよってくる状況があるといいます。低空飛行訓練中止を求めて、子どもたちの思いを書いた202枚の要請ハガキを、国に届けました。「もっとも重要なのは平和」と、軍事訓練に反対する思いを朗読しました。

 東京大学大学院教授の本田由紀さんが記念講演。「誰もが尊重され、安心して生きていける社会に向けて声をあげていくことが大切」と呼びかけました。

 他県から3歳と1歳の兄妹を連れて、車で来た保育士の夫婦は「おとなの言い分を押し付けて子どもの発想を狭めてしまうのではなく、声を聞いていろんな経験をいっぱいさせてあげるような保育をしていきたい」と語り合いました。

 初参加の保育士(22)は「大きな集会でびっくりしました。全国の保育者が悩んでいることが、『私と同じだ』とわかって心強かった。来年も参加したいです」と話しました。

 今回の録画映像と録画配信限定講座は9月5~25日、オンラインで配信されます。来年の保育合研の会場は福島県の磐梯熱海(ばんだいあたみ)温泉です。

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